04年7月7日
第11回・国際地域政治研究「中国・台湾」
<質問・回答>
川島真(shin@juris.hokudai.ac.jp)
〈中英間の香港返還交渉〉
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中国とイギリスの領土交渉であんなに複雑なものとは知りませんでした。イギリスが中国から租借したのは新界だけだったのですね。九龍も香港島も「99ヵ年の租借」だと思っていました。たいへん勉強になりました。(6月30日分、学部四年) |
→そうですね。このことは結構誤解されています。中国側の視点を示すものとしては、許 家屯【著】・青木 まさこ・小須田 秀幸・趙 宏偉【訳】『香港回収工作』 [原書名:許家屯香港回憶録](筑摩書房、1999年)があります。また日本語では中園和仁『香港返還交渉―民主化をめぐる攻防』(国際書院、1998年)などがあります。中国側は一貫して、領土が本来の国に帰るという意味で「回帰」という言葉を使い、決して「返還」ではないとしていました。
〈歴代王朝〉
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歴代の中国史でもっとも栄えた王朝や時代はいつですか。(中国人が理想とするよき時代)(6月30日分、学部四年) |
→ 中国では頻繁にあなたの好きな皇帝ランキングというのをやります。だいたい唐の太宗か、清の乾隆帝、康熙帝、…あとは明の太祖や永楽帝あたりということになっています。王朝の全盛期という考え方に従えば、唐と清ということになるでしょう。清については、中華民国、中華人民共和国へと基本的に継承された王朝ですから、たとえ異民族王朝でも、それを省くことはしません。ただ、元についてはたとえ大きな版図を有していたにしてもモンゴル人の王朝であるという意識が強いものと思います。そうした意味で、漢民族意識の強い人は漢、唐、明を重んじる傾向があるように感じます。なお、帰るべき中華としてのアナロジーはだいたい、康熙帝・乾隆帝のころの清に求められるものと思われます。
〈学生比較〉
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北大生と学園生に特徴とか印象において違いはありますか?(6月30日分、学部四年) |
→むずかしい質問なので、授業でおこたえします。
<試験問題>
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レポートのテーマDについて新書の代わりに文庫や単行本ではいけないのか。(6月30日、学部四年) |
→そうですね。一応新書にしてもらえますか。分量・値段の公平性、一定の水準(文学ではない)といったこともありますので。