札幌学院大学法学部リレー講義法政総合講座A
2004年12月2日
中国はそれほど問題なのか?−脅威か共存・共栄か−
川島 真 (北海道大学大学院法学研究科助教授)
ご質問は⇒shin@juris.hokudai.ac.jp、http://www.juris.hokudai.ac.jp/~shin/
2002年・2003年のデータ(外務省HPより)
1.面積 960万km2(日本の約26倍)
2.人口 12億8543万人(日本の約10倍)
3.民族 漢民族(92%)、ほかに55の少数民族
4.言語 漢語(中国語)
5.政体 人民民主主義共和政、共産党の指導
6.国防 予算1853億元(GDP比1.6%、2.8兆日本
円=日本は4.9兆円、GDP比1.0%)
7.経済 GDP約1兆4,000億ドル(日本は4.3兆
ドル)、一人当たり1090ドル、(日本は
31,106ドル)、成長率9.1、%、失業率
4.3%、日本の最大の貿易相手国(黒字)
はじめに
潜水艦事件、北京サッカー観戦事件、靖国問題…2005年はさらに悪化?
1.胡錦濤体制下の中国
[江沢民引退までの経緯] 江沢民の影響力は今後限定的である
[軍事委員会における胡錦濤] 強まる指導力/「全球化」の中での軍のあり方の変化
[胡錦濤体制の特徴] 「伝説・神話」を必要としない実務型の体制、「民主」の再考
[共産党の政権基盤] 国民政党への変貌、手続き的正当性を持たぬことの意味
[『豊かさ』は維持できるか] 当面続く経済発展、金融・通貨面の対外開放、エネルギーが課題
[外交と周辺への政策] 穏健かつ現実的な外交、国際世論を敵とするような拡大は無理
[台湾問題] 最大の問題、Xデーの到来を防ぐ努力が必要
2.日中関係の新段階
[総論] 新しい枠組み作りへの過渡期、日中共同宣言・平和友好条約にかわる何かが必要
[政冷経熱・靖国問題] それほど大きな問題か?歴史問題は20世紀を通底する問題
[交流の姿の変容] 日本の対中協力政策は成功、しかし方針転換がいま必要
[歴史認識とナショナリズム] 早期解決困難。Public diplomacyと歴史文書の保存で対策を
[台湾問題] Xデー到来防止、また東アジア・ガバナンス形成の枠組みの中に
おわりに