第八回近代中国外交史研究会 会議録

  • 2007年07月08日

2007年7月8日(日)10:00-12:00
於:東京大学駒場キャンパス二号館
参加者:岡本隆司、森田吉彦、五百旗頭薫、茂木敏夫、箱田恵子、青山治世、柳英武、張小蘭、小林義之、早丸一真、金東建、東京大学出版会編集者(山田、山本両氏)、川島真(記録)

テーマ:岡本隆司・川島真編著『中国近代外交史研究』(東京大学出版会)の編集方針および総論および最終章の内容検討
報告:1.岡本隆司「『中国近代外交史研究』総論」
   2.川島 真「清朝外務部の研究」

第八回の研究会は、来年刊行が予定されている研究論文集の方向付けをおこなう場となった。第一原稿の締め切りは、今年の科研費出版助成を申請するために8月末に設定されている。まず岡本から、本書の序論に相当する部分について、中国外交史研究の課題、研究史、課題と構成という点を中心に説明がなされた。多くの質問やコメントが出され、語るべき相手の設定、研究史の流れなどについて、踏み込んで討論された。また、川島報告では本書の最終章となる外務部の部分について、(1)清末を扱う本書の「結末」となる面と、(2)民国外交史との「のりしろ」になるという二つの任務が与えられているということを前提とし、具体的な「節」の内容が紹介された。いくつかの質問やコメントが出された。具体的には、ダブル・スタンダードとのうちの一つのスタンダードが大きくそのプレゼンスを下げたということについて、それが「条約」に依拠する外交だということになっても、果たしてそれがどのようなものかということ、また外務部を六部の前におくということの意味、礼部とともに理藩院などの位置づけの変容などについて、より踏み込んだ考察をおこなう必要がある、といったことであった。終了後、東大出版会側からのコメント、説明がなされ、今後のスケジュールが確認された。(了)

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岡本隆司・川島真編『中国近代外交史研究』(仮題)

総論(岡本隆司)

第1部 「夷務」から条約関係へ
 第1章 「互市論─清代から両次アヘン戦争へ」(廖敏淑)
 第2章 「日清修好条規の締結をめぐって」(森田吉彦)
 第3章 「清末の日清関係と条約改正」(五百旗頭薫)

第2部 「洋務」の対外関係
 第4章 「中華帝国の近代的再編」(茂木敏夫)
 第5章 「日清戦争以前の清朝在外公館」(箱田恵子)
 第6章 「1880年前後の領事派遣論」(青山治世)

第3部 「外務」の胎動
 第7章 「日清戦争講和における清朝の政治過程と対外政策」(谷渕茂樹)
 第8章 「日清戦争後の清韓関係と韓国の独立」(岡本隆司)
 第9章 「清朝外務部の時代」(川島真)

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