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帥如藍


研究テーマ

漢冶萍公司の総合的研究──経営事情・日中関係・地域社会

漢冶萍公司は中国近代史ではきわめて特殊な意味を持った企業であった。それは、中国最初の製鉄会社として、鉄道敷設のための資材を提供するなど、中国の工業化の生産部門での基盤の一角を形成しただけでなく、外資導入・借款問題を抱えるなど近代企業の雛型とも見なされてきためであろう。この企業は、日中関係においても注目を集めてきた。それは、関連資料の漸次公開につれて、借款の交渉過程など、さまざまな実態が明らかにされてきている。中国の国家統合や武漢市の都市史の分野でも、この企業の持つ意義が相応に指摘されてきた。これらの研究はそれぞれの分野で個別的進行して生きており、経営事情、国際関係、地域社会の全体を俯瞰した研究は必ずしも見られない。また、昨今新史料の公開も進み、より実態が把握しやすくなっており、先行研究の見直しも求められている。

職歴(教歴)・学歴

1999年9月 中国湖北省武漢市武漢外国語学校 入学

2002年6月 中国湖北省武漢市武漢外国語学校 卒業

2002年9月 広東外国語外貿大学 日本語学部 入学

2005年6月 広東外国語外貿大学 日本語学部 卒業 (飛び級)

2006年4月 神戸大学 国際文化研究科 修士課程入学

2008年3月 神戸大学 国際文化研究科 修士課程卒業

2008年10月 東京大学 総合文化研究科 博士課程研究生入学

2009年4月 東京大学 総合文化研究科 博士課程入学

業績

・論文

「中国地域開発と持続可能な発展―武漢市を中心に」2008年度神戸大学国際文化研究科修士論文

「盛宣懐と漢陽製鉄所―漢陽製鉄所の改組と対外借款を中心に」2009年度東京大学大学院総合文化研究科博士課程入試論文

・書評

書評 「五百旗頭薰 隣国の日本近代化――日本の条約改正と日清関係」台湾政治大学にて「東亞近現代國際史研討會──日台青年學者論壇」2008年7月22-24日)

・翻訳

国際ワークショップ「蒋介石と高田、そして日中ソ関係」 山田辰雄「1923年の蒋介石の訪ソをめぐって」

学術シンポジウム「辛亥革命と東アジア」 陳慈玉「20世紀初期における日中台の経済交流」

中村元哉「世界の憲政潮流と中華民国憲法」

小池求「考察政治大臣派遣にみる清独関係―そのドイツ視察とドイツの対清政策」

中外関係史学会 小池求 东亚协商体制的成立与德美清合作构想(1907-1909)

第17回東アジア近代史学会研究大会・歴史資料セッション 鄭永明「五・一二中国四川大地震における文書修復とその後の対策」

・TA・RA・学術研究業務遂行

平成22年度後期(平成22年10月1日~平成23年3月31日)現代中国拠点・中国の対外援助研究会RA

平成22年度後期(平成22年10月1日~平成23年3月31日)書き直される中国近現代史ⅢTA

学術研究業務遂行 平成22年10月~平成23年3月