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天津市図書館所蔵顧維鈞蔵書


 天津市図書館には、民国期に出版された多くの蔵書のほかに、日本居留民団が残した蔵書、そして顧維鈞の個人蔵書が残されている。冊数などはわからないが1万冊未満と思われる。洋書が中心で、19世紀末から20世紀前半の国際政治、中国情勢に関する蔵書が、それも顧維鈞自身のコメントいりの蔵書が残されていることは興味深い。これらは必ずしも一般公開されているわけではないが事前に手紙などを出しておけば閲覧は可能である。由来については、おそらく天津の顧維鈞宅にあったものを中華人民共和国の天津市政府が接収したもの、あるいは日本統治時代に日本側が接収し、それを49年以降に接収したものと考えていいと思われる。現在、天津の旧顧維鈞宅は民主党派のひとつである国民党革命委員会の事務所となっている。

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