- 書誌情報
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電波・電影・電視
現代東アジアの連鎖するメディア
三澤真美恵・川島真・佐藤卓己編著ISBN:9784787220493
出版社:青弓社
判型:A5
ページ数:376ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2012年10月 - 目次
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序 三澤真美恵/川島 真/佐藤卓己
第1部 日本
第1章 「教育型」テレビ放送体制の成立 佐藤卓己
1 NHKだけが「教育テレビ」ではない
2 テレビ放送の長い前史
3 「文化国家」のナショナリズム
4 一億総中流意識を生んだ「教育テレビ」
5 民放教育局の消滅と新聞社による系列化第2章 戦後日本映画史における「満洲」人脈――「視聴覚教育」と東映教育映画の場合 赤上裕幸
1 満鉄出身の「視聴覚教育」編集長・宮永次雄
2 十六ミリのスペシャリスト・赤川孝一
3 満州映画協会から東映教育映画部へコラム スポーツ・イベントから見る東アジア 山口 誠
第2部 上海
第3章 上海におけるテレビ放送開始への経緯――中華人民共和国の初期電視事業の一例として 川島 真
1 中国の電視事業
2 上海のテレビ事業の準備段階――一九五六―五七年
3 上海でのテレビ放送開始へ向けて――一九五八年第4章 上海人民広播電台と新中国のラジオ放送――革命と政治動員 孫安石
1 上海人民広播電台初期の組織と番組――革命を伝播せよ!
2 上海人民広播電台と「人民」の交流――『聴衆服務』番組
3 一九五二年以降の上海人民広播電台――大衆を組織せよ!第5章 “退廃的音楽”との戦い――抗日戦争後の国民政府による上海レコード業界に対する統制についての分析 葛濤[吉田衣里訳]
1 「敵性レコード」の取り締まり
2 レコードの統制とラジオのコントロールの結合
3 「退廃的音楽」との戦いの始まり――レコードの統制による社会教化の意義
4 「戡乱」と「解放」の際の上海レコード第3部 台湾・香港・シンガポール
第6章 台湾における初期テレビ史の概況 三澤真美恵
1 台湾におけるテレビ放送のはじまり
2 テレビの普及と影響力の拡大
3 テレビ関連法規と主管機関第7章 “人々に娯楽を提供し、国民国家を形成する”――シンガポールにおける中国語放送研究について(一九四五―一九六九年) 容世誠/曹世明[森田健嗣/劉嘉芫訳]
1 第二次世界大戦後の放送局とラジオ――「マラヤ放送局」と「麗的呼声」
2 シンガポールのテレビ文化――国民国家形成とアジアネットワーク第8章 冷戦期南管にみるメディア・地域の相互連関 王櫻芬[片倉健博訳]
1 先行研究と材料
2 ラジオ
3 アモイ語映画第9章 香港ニューウエーブの始まり――映画産業とテレビ産業の相互関係 卓伯棠[三澤真美恵訳]
1 香港社会と経済状況
2 熾烈な競争下のテレビ産業
3 香港テレビ史上最大の戦い
4 自社制作番組からフィルム制作のドラマシリーズへ
5 許冠文(ルビ:マイケル・ホイ)のコメディーと映画
6 映画とテレビの血縁関係コラム 戦後の四大台湾語歌謡 貴志俊彦
コラム 二分された戦後香港映画人 貴志俊彦
第4部 韓国・北朝鮮
第10章 ソウルテレビ放送(KBS―TV)初期の組織文化の形成――オーラルヒストリーを通じた韓国放送史の語り直し 白美淑/姜明求/李星旻[小林聡明訳]
1 新しい放送史を構成するためのオーラルヒストリー方法論
2 ラジオ時代のなかでのソウルテレビの開局
3 民間の放送人による国営テレビ開局準備――政治的功績としての開局
4 テレビの機構と職制の開始――制作中心体制から放送管理体制への転換第11章 家庭という領土の内と外で鳴るサウンド・オブ・ミュージック――冷戦期韓国におけるメディア化された音楽の空間性 申鉉準[李正熙訳]
1 メディアと家庭の領土性――デイヴィッド・モーリーを超えて
2 一九四五年以後の韓国の音楽メディアの歴史
3 アメリカ軍基地によるメディエーション――キャンプショー、AFKN、海賊版レコード
4 全国的マスメディアのメディエーションの形成と発展第12章 北朝鮮テレビ放送史研究序説――一九六〇―七〇年代を中心に 小林聡明
1 胎動期としての一九六〇年代
2 基盤形成期としての一九七〇年代コラム 冷戦のメディアとしてのUSIS映画 土屋由香
あとがき 三澤真美恵
索引
電波・電影・電視
2012年10月31日