- 書誌情報
-
岩波新書 新赤版 1652
中国のフロンティア
揺れ動く境界から考える
著:川島真ISBN:9784004316527
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:240ページ
定価:820円(本体)
発行年月日:2017年03月 - 目次
-
序章 フロンティアから中国を考える
中国のフロンティア
胡錦濤政権前半期の対外政策
胡錦濤政権後半期の変容
習近平政権の対外政策
中国と世界秩序
グローバルな空間と東アジア
東アジアにおける中国の影響力
中国の隣接地域で生じていること
中国の世界進出と「等身大の中国」?
現場から中国を見る第Ⅰ部 アフリカの中国人、中国のアフリカ人
第一章 アフリカの「保定村」物語──中国人農業移民
「保定村」の出現
劉建軍という存在
大使館と現地の中国人社会
ルサカ郊外の中国人経営農園
「保定村」物語
複数の中国第二章 広州のアフリカ人街──中国に進出するアフリカ商人とその苦衷
「出」と「入」
チョコレート城
西アフリカの“チャイナ・ドリーム”?
「黒鬼子」?
砿泉派出所事件
ナイジェリアの中国人
「人の移動」のフロンティア第三章 雑誌『非洲』の世界──中国の”公共外交“
雑誌『非洲』との出会い
『非洲』の刊行
アフリカ関連メディアの連続創刊
二〇〇九年のもつ意味
北アフリカ高速道路建設
メイド・イン・チャイナ問題
対アフリカ援助
公共外交と公衆第Ⅱ部 マラウイはなぜ中国を選んだのか
第四章 マラウイと中国の国交正常化
マラウイの選択
なぜ中国を選んだのか
なぜ中国は応じたのか
中国のマラウイへのアプローチ
中国経済への期待と警戒
マラウイ閣僚の訪中
中国の対マラウイ支援の始動
中国の支援の本格化?
中国の経済支援への懸念
マラウイの選択は正しかったのか第五章 マラウイと台湾の断交
アフリカ諸国と台湾
台湾・アフリカサミットとマラウイ
断交阻止の試み
断交後のマラウイ−台湾関係第Ⅲ部 溢れ出す中国──周辺外交の舞台
第六章 中国・ASEAN南寧博覧会参観記
中国とASEAN
博覧会の成り立ち
博覧会の風景(1)──南寧国際会展センター1F
博覧会の風景(2)──南寧国際会展センター2F
博覧会の風景(3)──第二会場・第三会場
南寧における中国・ASEAN関係への問い第七章 二一世紀の援蒋ルート──雲南・ミャンマー国境
中国軍、ビルマ遠征七棚周年記念?
中緬関係の進展
中緬関係の悪化?
翡翠貿易と現地の言説
ダム建設問題
パイプライン建設
雲南の僑郷
国境地帯の歴史観──「大騰越」?第八章 東チモールから見る中国──マカオ・フォーラムと葡語スクール
中国の東チモール進出?
中国製の官庁街
資源開発と対外進出
軍事的な考慮?
マカオ・フォーラム
現地社会の中の中国人
世界の「隙間」に広がる中国第Ⅳ部 中華圏の内なるフロンティア──金門島から見る
第九章 金門島の経験した近代
金門島の風景
僑郷としての金門
華僑送金で育まれた「近代」
日中戦争と金門島
国共内戦期の金門島
金門の前線化
「単打双不打」時代
ネズミの尻尾
総動員下での「僑郷」第一〇章 金門アイデンティティを求めて
台湾の民主化と金門
金門の「解放」?
金門アイデンティティ
小三通と金門の変容
金門の歴史と辛亥革命一〇〇年
金門学からの問い終 章 運動体としての中国をとらまえること
フロンティアからの観察
二〇〇八年から一三年という時期
世界秩序と中国
中国と周辺諸国との「連結性」
相手国の国内事情と中国の多様性
メディアの論調
台湾という要素、そして金門
中国という運動体のフロンティア注
あとがき - 参考ページ
中国のフロンティア
2017年3月31日