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中国近代外交の形成

書誌情報

中国近代外交の形成
著:川島 真

ISBN:9784815804763
出版社:名古屋大学出版会
判型:A5
ページ数:712ページ
定価:7000円(本体)
発行年月日:2004年02月

目次

序 論
     1 「文明国化」の使命と「近代」の位相
     2 中国外交史研究の位置
     3 先行研究と本書の位置(1)—— 前史・清末以前の対外関係
     4 先行研究と本書の位置(2)—— 民国前期外交史
     5 史料について

  第Ⅰ部 「近代」的外交行政制度の確立

はじめに ——「外交」について考える

第1章 組織的変容過程
     1 総理衙門の成立と組織制度
     2 外務部から外交部へ ——『外交部沿革紀略』に依拠して
     3 部内各部局の組織
     4 在外公館の展開

第2章 人事行政をめぐる制度変化
     1 清末外交官養成論議
     2 官制面からみた北京政府の外交官資格
     3 外交部内部での諸辦事規則の制定

第3章 北京政府の外交官試験
     1 外交官試験実施要領 —— 制度面からの考察
     2 外交官・領事官試験の実施状況
     3 試験受験者・合格者の性格

第4章 地方外交制度
     1 総理各国事務衙門と地方大官
     2 清末の地方交渉機関 —— 洋務局から交渉署へ
     3 民国交渉署制度
     4 交渉署の業務内容
     5 交渉員をめぐる諸議論

第5章 広東政府の外交行政制度
     1 軍政府期
     2 改組軍政府期

小 括

  第Ⅱ部 「文明国化」と不平等条約の改正

はじめに

第1章 清末における「近代」外交
      —— 不平等条約改正への志向性
     1 同治年間の条約観
     2 光緒年間の条約観 —— 特に新政下の不平等条約改正への努力について

第2章 北京政府の不平等条約改正政策
     1 中華民国成立と「文明国」—— 政府承認獲得
     2 対キューバ条約締結交渉
     3 対チリ条約
     4 対スイス条約

第3章 第一次大戦参戦と山東問題解決プログラム
     1 第一次大戦参戦からパリ講和会議へ
     2 パリ講和会議と山東問題 —— 全権代表団会議議事録に依拠して
     3 国際連盟への山東問題提起の模索
     4 ワシントン会議への道程

第4章 施肇基十原則の形成過程
     1 施肇基十原則の策定時間
     2 施肇基十原則と各方面の反応
     3 議題としての極東問題 ——駐英公使顧維鈞と英国外相カーゾンの会談を中心に
     4 在外公使の議題に関する議論 —— アメリカからのアジェンダ提起以前
     5 国内での諸議論 —— アメリカからのアジェンダ提起以前
     6 中国側の動向に対する日本の認識
     7 極東問題に関する会議の議題をめぐる日米の見解(1)—— 日本案を中心に
     8 極東問題に関する会議の議題をめぐる日米の見解(2)—— 中米交渉を中心に
     9 外交部第一次修正案の作成
     10 外交部第二次修正案の作成
     11 施肇基十原則提出への経緯

第5章 新独立諸国との条約締結
      ——「修約外交」と大国化志向
     1 国際社会の変容
     2 対ギリシャ条約締結交渉
     3 対ボリビア条約
     4 欧州各国との交渉経緯
     5 国際連盟外交

第6章 広東政府の外交政策
      —— 第一次大戦を中心に
     1 第一次大戦と広東政府
     2 パリ講和会議と広東政府

小 括 —— 中国外交史の通史的理解と民国前期外交への評価

  第Ⅲ部 中国的「伝統」外交の底流
       —— 宗主・大国化・空間認識

はじめに

第1章 対朝鮮外交
      —— 主権の下の宗主
     1 宗主体制の再編としての「属国体制」—— 1880年代後半の『清季外交史料』
     2 朝鮮半島の中国租界撤廃をめぐる中日交渉

第2章 対シャム交渉
      —— 主権と宗主の葛藤
     1 保護民から「中国国民」へ —— シャム華僑の選択
     2 「華僑虐待」というロジックと国民保護
     3 華僑学校問題の発生と中国の世論
     4 アジア連結論と正式交渉開始
     5 「皇帝」称号問題と特使派遣要請

第3章 空間意識と地域外交
      —— ロシア革命前後の対中央アジア外交に見られる新疆省「外交」
     1 清末民初の新疆と中央アジア —— イリ条約
     2 ロシア崩壊前後の秩序形成(1)—— 二月革命前後
     3 ロシア崩壊前後の秩序形成(2)—— 十月革命前後
     4 アフガニスタン独立と「新阿」通行条件

小 括

  第Ⅳ部 外交をめぐる中央と地方

はじめに

第1章 もう一つの中央政府と外交
      —— 広東政府外交の三層構造
     1 広東政府外交の三層構造
     2 三層構造と北京政府との関係 —— 北京政府外交部档案に依拠して

第2章 外交をめぐる中央と地方
     1 交渉署の活動に関する具体的事例
     2 中央と地方社会の重層性

第3章 北京政府外交部による「中央政府」としての表現
      —— 1921年ワシントン会議参加をめぐる中国統一論議
     1 参加条件としての「統一」と北京政府の対策
     2 国内各界の「統一」論議と北京政府の対応

第4章 ワシントン会議における中華民国全権代表団編成過程
     1 北京政府の対外一致政策と全権代表
     2 ワシントン会議と広東政府 —— 南北交渉を中心に
     3 代表団の形成と解体

第5章 関東大震災と中国外交
      —— 北京政府外交部の対応を中心に
     1 「震災」という外交案件の発生
     2 地方の眼 —— 外交部と浙江省・吉林省・上海市
     3 王正延派遣と事後処理

小 括

結 語

 注
 あとがき
 初出一覧
 参考史料・文献
 事項索引
 人名索引

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